熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
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11.闇バイト対策について
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◆(城下広作君) 私が急がせたばかりに、教育長が原稿をちょっとばたばたとするという形になって、被害を受けてしまい、すみませんでした。 しっかりと、熊本市内の方にとってみれば、定員をそのままにしてもらって、我が子が入りやすいようにと思うかもしれませんけれども、郡部の高校がだんだんなくなっていくという現状も、大きい目で見ると、考えていただきたいという思いから、本当になくなってしまえば大変なことになるということで、そのバランスを考えなきゃいけない、そのときは、県立高校も私立も一緒に考えるということを、人口減少は今から来るわけですので、考えていただきたいというふうに思います。 次に、闇バイト対策について質問します。 今、我が国で起こる犯罪の中で、過去においてあまり例を見なかった一つに、犯罪実行者情報、いわゆる闇バイトがあると思います。 短時間で高額の報酬を得る内容のアルバイト募集、特に若者を中心に、こんなに好条件のバイトもあるのかと半信半疑でSNSに投稿すると、見知らぬ相手の巧みな誘導で、個人情報を入力、その後は、皆様御承知のとおり、後戻りできない状況に陥らされ、強盗や殺人まで犯してしまう。このような異常な行動をごく普通の若者が起こしてしまうことなど、冷静に考えれば起こり得ない犯罪が、全国的に起きているということは、ある意味恐怖でしかありません。 昨年秋、県内の高校生が関係する闇バイト事案が発生しました。最初の報道を知ったときは、まさか高校生が、それも本県でと驚きを隠せませんでした。県警察もこの事案を重く見て、県内の高校生を対象に、闇バイトに関与しないよう注意喚起する非行防止教室を緊急で実施し、昨年12月末までに、全日制の高校73校全てで実施し、現在も継続実施中とのことです。私は大変よい取組だと思います。 県警察は、過去においても、少年の非行が社会問題化したとき、また、薬物乱用が問題化したときなど、警察本部生活安全企画課の肥後っ子サポートセンターや県内の全ての警察署、23では、学校や教育委員会等と連携して、学校等において非行防止教室を実施してきました。 しかし、県内には、高校以外にも、若者が通う大学や専門学校など多数存在します。 既に非行防止教室の実施の要請を申し出ているところもあると聞いていますが、新たに巻き込まれる若者を生み出さないためにも、より多くのところで実施していただきたいと思いますし、犯罪の低年齢化も心配されることから、中学校などでも積極的に活動してはと思いますが、いかがでしょうか。 一方で、国では、現在、「闇バイト」による強盗事件等から国民の生命・財産を守るための緊急対策が推進されており、防犯カメラや青パトの整備のための自治体への交付金や犯罪者を逃さないための対策である仮装身分捜査の導入、資機材の充実などが盛り込まれていると聞いています。 また、匿名・流動型犯罪グループに対する取締りの強化などのための警察官の増員要求もなされているとのことであり、早期の実現を国に強く望みたいと思います。 そこで質問ですが、このように若者が巻き込まれている現状を踏まえ、人員増等による体制の充実を含めた県警察の闇バイト対策について、宮内警察本部長にお尋ねをいたします。 〔警察本部長宮内彰久君登壇〕 |