熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

7.熊本都市圏道路渋滞対策について

(1)道路整備
(2)時差出勤


◆(城下広作君) 大泉町のバイパスのほうには、日本の、例えば吉野屋とか、うどんとか何とかあるけれども、そういうのがなくて、ほとんど、ブラジルとかスペインとか、そういう分の店が結構多くありまして、大変、やっぱり全然雰囲気が違うなという感じでありました。
 最後に役場を離れるときに、グラシアス、オブリガードと言いたかったのですが、相手が日本人でしたので、それを言う必要がありませんでした。日本語でありがとうございましたと言って終わりました。
 次に、7番目でございます。
 熊本都市圏道路渋滞対策についてということでございます。熊本都市圏道路の渋滞対策についてお尋ねをいたます。
 TSMC第1工場の本格的な稼働や今年からの第2工場の建設工事開始により、周辺の交通渋滞は今後ますます激しくなることが予想され、周辺住民の生活に不便を強いられることに大変心配せざるを得ません。
 こうした中、昨年12月、国土交通省や県、熊本市、県警などでつくる県交通渋滞対策協議会は、半導体関連工場周辺の合志市や大津町、菊陽町にある交差点12か所を新たに渋滞が深刻な主要渋滞箇所に選定し、これまでに選定した箇所を合わせて285か所になりました。
 さらに、県と熊本市は、昨年12月末、共通の政策課題を協議する県・市調整会議を開催、熊本都市圏で慢性化する交通渋滞の短期対策で、熊本市の東部エリアやセミコンテクノパーク周辺を中心に、3年以内に30か所の交差点を改良すると発表しました。昨日の質問にも同じ内容がありました。
 さらに、主要な渋滞箇所のうち、約80か所を10年以内に改善することも発表されました。また、インフラ整備だけではなく、公共交通機関のさらなる利用促進や官民一体となった時差出勤の拡充対策なども推進することなども発表されました。
 私は大変重要な方向性を示したと理解しますが、ただ、今日の状況を憂う方の中には、もう少し時間の短縮はできないのかと、不満を抱く方も少なくないと思います。また、もう一つの都市圏渋滞対策の目玉である「10分・20分構想」の軸となる高規格道路3路線について、本当にできるのか、いつ頃になるのかと尋ねられることも多々あります。辛口の意見では、今熊本に企業の進出やインバウンドの増加が見られるときに、そのタイミングを外せば意味がないとの意見も寄せられます。
 この高規格道路3路線について、過日、大西熊本市長は、本年中には大まかなルート案を示したいと言われているので、注目したいと思います。
 そこで、第1点目についてお尋ねします。
 昨日の渕上議員の渋滞対策関連の質問で、熊本都市圏の主要渋滞箇所は短期的で、中九州横断道路等と「10分・20分構想」の高規格3路線は中長期的な計画でと述べられました。予算を考えた答弁だと思いますが、高規格道路3路線の発表時は、もっとスピード感があったような気がします。
 例えば、民間資金の活用や有料道路化の案など話題となりました。ルート案が本年度中に発表されても、実現するのが20年、30年先の話となれば、空港アクセスの時間短縮は失望に変わるのでないかと心配します。
 そこで、県に関係する事業でもありますから、いつ頃完成を目指す想定なのか、お尋ねをします。
 第2点目に、県や市は、これまで時差出勤の取組を積極的に進めてこられました。また、今後も民間企業の協力も求めながら進めると言われていますが、そこで疑問に思うのが、時差出勤の第一の目的は、通勤時の交通混雑を緩和する狙いがあると思いますが、もともと、公共交通機関やバイク、自転車、徒歩の方が時差出勤しても交通混雑に影響は少ないと思います。私の調査では、もともと車通勤でない職員の時差出勤の方が約半分以上いるようですが、正確な数字はどうなのでしょうか。目的からすれば、時差出勤者は車通勤者を対象に行うべきと思いますが、時差出勤の在り方について、以上2点、木村知事にお尋ねをいたします。
  〔知事木村敬君登壇〕