熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

1.知事就任1年目に当たり知事の重みについて


◆(城下広作君) 改めまして、皆さん、おはようございます。公明党の城下広作でございます。党を代表して質問をさせていただきます。
 私は、今回12項目、発言通告書は2枚にまたがっておりますけれども、これでも1つ項目を減らしたんですけれども、これでも時間が足りないと言われて、私は結構早口なんですけれども、さらに早口で今日は原稿を読みたいと思っております。できれば知事も、私に合わせて、口をとがらせて答弁していただければ大変ありがたいなというふうに思います。
 もう早速でございます。質問に入らせていただきます。
 知事就任1年目に当たり、知事の重みについてでございます。
 今年は1月初頭から、政治の動きに関心が集まっています。まず国外を見てみますと、米国の大統領に共和党のトランプ氏が返り咲き、これまで民主党のバイデン前大統領が掲げてきた政策をいとも簡単に変更し、大幅な政策転換を打ち出し、実行されています。
 一方、国内に目を向けますと、昨年の衆議院総選挙の結果、自公連立政権の過半数割れに伴い、国民生活に大きな影響を与える来年度予算案の年度内成立が心配されています。
 また、私たちに最も身近な政治の動きとして、県内の首長、議会議員選挙も今年は集中しており、結果によっては住民生活に大きく関わってくるため、既に実施された選挙を見てみますと、激戦の首長選挙や候補乱立の議会議員選挙などがあり、今後予定される各選挙も似たような状況になるのではと私は思います。
 ちょうど1年前、木村知事は、これまでの人生の中で最も大きな転換期の一つとして、知事選挙に挑まれました。結果は、木村知事の政治手腕に多くの県民が期待を寄せ、大勝利されました。そして、木村知事は、その期待に応えようと、当選された直後から今日まで県下全域を走り回り、行政、民間問わず、あらゆる分野の方々と積極的に対話し、熊本県によき流れをつくろうと、獅子奮迅の戦いをされてきたと私は理解していますし、多くの県民も同様な評価をされているのではないかと私は思います。
 そうした戦いの中で、木村知事は、昨年末、就任直後に掲げられた、これまでのよき流れをさらに強く大きく、くまもと新時代、共に未来への取組から、2年目に当たり、新しい県政運営の基本指針、くまもと新時代共創基本方針及び総合戦略を打ち出されました。これが知事の1丁目1番地の政策、木村知事の目指す政治と理解しています。
 木村知事は、1月6日、今年初頭の職員を前にした挨拶の中で、現場に出て当事者の言葉に耳を傾け、アイデアを導いてほしいと述べられ、また、先ほど紹介した県政運営の新指針に触れ「世界に広がる」「人を育てる」「共に創る」の3つがキーワードだ、アジア、九州に向かって開けることが熊本県の未来にとっての勝ちパターンになると展望され、今年の一字には「歩」を選ばれ、今年7月で5年目を迎える熊本豪雨からの復興に向け、歩みを止めてはいけないと力を込められました。
 そこで、木村知事にお尋ねします。
 やはり政治は、リーダーシップが大きな鍵を握ると言われています。熊本県は、TSMCの進出で、100年に1度のビックチャンスとも言われています。一方で、アメリカの政変やロシアのウクライナ侵攻による経済的影響、また、いつ襲ってくるか分からない大型災害等、その都度県政運営に大きな障壁となることもあり得ますし、現在も県政に関わる課題は山積しています。
 そこで、知事の県政運営の手腕に期待が高まる中ですが、知事就任2年目のスタートとしての県政運営に対する思いと知事職という重みについて、木村知事の考えをお尋ねいたします。
  〔知事木村敬君登壇〕