熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

6.夜間中学の開設について

 

◆(城下広作君) これまで水も飲まずにしゃべったものですから、少し最後の質問に間に合うようになりました。これで安心しました。教育長、ゆっくりまた原稿を読んで答弁できますので、安心してください。
 また、知事の分の先ほどの答弁も大分長かったんですけれども、条例をつくるとはっきり言っていただければ一番私は安心したんですけれども、条例を含め、総合的に検討してまいると、これはつくるという前提だというふうに捉えていきたいというふうに思います。
 それでは、最後の質問でございます。
 よくこだわって取り上げた問題でございます。夜間中学の開設についてでございます。
 夜間中学の設置については、以前から本会議で取り上げ、直近では本年2月議会の代表質問で取り上げました。
 このときは、政府の方針で、今後5年間で全ての都道府県と政令指定都市に少なくとも1つは夜間中学等が設置されることを目指し取り組むとの当時の総理の表明を受け、本県の対応を質問しました。
 答弁として、古閑教育長は、国の委託を受け、アンケート調査や先進地視察などを実施し、アンケート調査では、夜間中学があったら通いたいと回答した方が一定数あったという報告に加え、今後は、夜間中学の検討を進めていくに当たり、実際に入学対象者となる方々のニーズ等につきましては、より詳細な把握に努めてまいるとの答弁がありました。
 この答弁を踏まえ、夜間中学があったら、入学し、勉強したいと思っている人の声を、夜間中学を設置する前提で、11月1日から11月26日の日程でアンケートを実施したと伺っています。私としては、もう少し早い時期に実施できなかったかなとの思いはありますが、結果が気になります。
 これがアンケート用紙でございます。(資料を示す)
 そこでお尋ねします。
 今回のアンケートは、日本語、中国語、韓国語に対応したはがきを市町村役場や国際交流、就労支援施設など約500か所で2万枚配ることや、専用のQRコードや県教委のホームページからも回答を受け付けたようですが、広く県民に周知は徹底できたのでしょうか。また、アンケートの結果についてはどうだったのでしょうか。
 今現在、公立夜間中学の設置は、12都府県36校にとどまっています。そうした中、福岡県の福岡市では、来年4月に、市教育委員会の研修施設である市教育センター内に開設することが決定しました。九州では初めてとなります。残念ながら、九州で一番の開設はかないませんでしたが、本県においても夜間中学はぜひとも必要と考えます。
 改めて、古閑教育長に設置の考え方をお尋ねいたします。
  〔教育長古閑陽一君登壇〕

◆(城下広作君) 2万枚アンケートを配って、回答があったのは139件ということで、まあ、配ったけれども、徹底された、ある意味ではこの内容といいますか、周知の度合いというのがもう少し上がれば、その件数が増えたのかなという感じがいたします。
 ただ、139件回答があったうち108名は、あったら勉強したいと、そしてその半数以上が熊本市で、やっぱりあれば学びたいという人は間違いなくいるということがこのアンケートで分かったと思います。
 過日、テレビの報道等でも夜間中学の報道がなされて、大変関心を持たれた方がおられます。何かしらの理由で義務教育もなかなか勉強できなかった、様々な角度でもう一回そういう学ぶ場所があれば学びたいという方がおられることに、我々は、教育を受けさせる、ある意味では環境を整えることが大事ではないかというふうに思います。ぜひ設置を早めに考えていただきたいと思います。
 これで私が用意した質問は全部終わりました。御清聴本当にありがとうございました。(拍手)