熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

4.廃プラごみ問題について


◆(城下広作君) 熊本県といいますか、日本全体でございますけれども、特に熊本県の場合は、熊本地震、そして新型コロナ、そして7月の豪雨災害と、三重苦でございますけれども、これは、蒲島知事だったら乗り越えられると思います。ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。
 それと、特に観光業、また、飲食業、大変厳しい状況がございます。昨日で終わりましたシルバーウイーク、いろいろ、GoToトラベルキャンペーンを、いろんな批判もたくさんありましたが、昨日のニュースをずっと見ていますと、全国的に相当な観光地で、人の、ある意味ではにぎわいがあった、このことが結果的にコロナの感染につながらなければ大変ありがたいことであり、こういう社会が本来の日本の姿であり、経済活動として、また豊かな国になるという流れでございます。
 ぜひ感染の拡大が広がらないことを本当に期待をしたいと思いますし、我々も、正しく恐れて、しっかりマスクをして、手洗い、うがいをやっていくと感染を阻止することができるということは少しずつ明らかになっていますので、さらにこれを強化しながら、経済も回るような形、そのときに県の後押し、また、国の後押しで、本当にある意味では事業をやめる方が一者でも少なくなるように、ぜひ今後とも手厚い支援をお願いしたいというふうに思います。
 では、最後でございます。
 これはちょっとごみ問題について質問をしたいと思います。
 すみません、このごみ問題で大事な道具を持ってきましたが、そこに忘れましたので、ちょっと取りに帰ります。小道具があったほうがちょっと分かりやすいと思いまして。
 この問題は、昨年9月の議会における代表質問で取り上げました。そのときの内容は、海中に流出した廃プラごみで海は汚染され、その一部がマイクロチップ化し、海洋生物に被害を与えている事例が世界中で報告されていることから、本県でも深刻な海洋汚染をこれ以上広めないよう、廃プラごみ回収の推進を訴えるものでした。
 国も、昨年5月、プラスチック資源循環戦略を策定し、容器や包装といった使い捨てプラごみ排出量を2030年までに25%削減することや、使用済みプラスチック製品のリサイクルや再利用など進め、2030年までに100%有効活用するとの目標を掲げています。
 その一つの取組として、皆様も御承知のとおり、今年7月からレジ袋が有料化になりました。私もコンビニやスーパーに買物に行くことがありますが、マイバッグを常に持ち歩いていませんので、買物の量次第では、片手で持ったり、わしづかみで受け取るなどして、なるべくレジ袋を頂かないように努力をしています。
 過日の報道で、レジ袋の有料化により、コンビニ各社は、以前に比べレジ袋の量が相当減ったと聞き、国民の理解と協力が着実に進んでいると感じています。
 こうした中、大変気になることがあります。それは、昨今のコロナ禍の中で、なくてはならないものとしてマスクがあります。このうち、一般に多く使われている不織布マスクがプラスチックとしての処理が必要ということです。
 今日、手作りでおしゃれなマスクやアイデアに富んだマスクを見かけることがありますが、やはり圧倒的に多いのは不織布マスクのようです。
 問題は、この不織布マスク、最近、道端に落ちている光景を目にします。この御時世、親切心で落ちたマスクを拾ってごみ箱に入れる方はおられないと思います。道端に落ちた不織布のマスクや何かしらの原因でごみとして適切に回収されなかった不織布マスクが、川や海面に漂い、海岸に打ち上げられた光景が世界中で報告されていると聞きます。
 また、最近は、マスクの代わりにフェースシールドの普及もありますが、こちらも量が増え、ごみ袋に捨てられている光景を目にすることがあります。
 (資料を示す)ちなみに、これが不織布マスク、一般的に使われる分、これがよく議長がつけられているフェースシールドという形の分でございますけれども、この道具がそこにあったものだから取りに行きました。
 今日、コロナ感染者数の世界情勢を見てみますと、収まる気配は見受けられません。したがって、感染拡大を防ぐために有効な手だてとしてのマスク着用は今後も求められます。
 基本的に毎日取り替えられる不織布マスク、県内だけでも毎日相当な量が使用され、捨てられます。それが日本全体で捨てられるとなれば、その量は膨大になると予測されます。また、廃棄される不織布マスクを処理したり、ごみ回収の際、袋からこぼれ落ちた場合、回収業者に感染のリスクを与えかねません。廃プラごみ処理問題は、深刻なリスクをはらんだ問題と痛感しています。
 そこで、リサイクル可能なフェースシールドの回収やコロナ禍において大量に出る不織布マスクの処理については、どのようにされているのか、また、海の廃プラごみの減量や適正処理を進めるためにチラシなど作成されると聞いていますが、県民の方々への啓発にどのように取り組まれるのか、藤本環境生活部長にお尋ねをいたします。
  〔環境生活部長藤本聡君登壇〕

◆(城下広作君) 今回は、前回と違って時間が少し余りましたので、安心をしました。
 先ほどのこの不織布マスクでございますけれども、やはり私も何回か道路に落ちたのを見たことがあります。どういう経緯で落ちたかは分かりません。ただ、拾う気には当然なりませんでした。どこに捨てていいかも分からないし。
 また、これが川とか海に漂うと、非常にやっぱりあまり気持ちがいいものじゃなくて、魚なんかも、これをクラゲと間違えるんじゃないかというふうになったりもしますので、それはやっぱりほかにも、イルカにもちょっと悪いのかなという感じがいたします。海に流れないようにやっぱり回収。
 それと、先ほど答弁がありました、小さい袋で――ごみ袋の大きい分じゃなくて、小さい袋に一回この分だけ別に入れて、そしてごみの大きい袋に入れるということで、ごみ回収業者は非常に――これが大きい袋は破れると、これを結果的に触ってまた入れなきゃいけない、そういうリスクというか、感染のことが出ますので、ぜひ回収業者への配慮の意味からも、小さいごみ袋に入れて、しっかり密封してまた入れていくということをやっていただきたいと思います。
 それと、このフェースシールドでございます。これはプラスチックですので、ペットボトルと同じような形でリサイクルが可能です。ペットボトルはリサイクルするけれども、これはリサイクルしないという理屈は成り立たないと思いますので、事業者もこれをリサイクルするように頑張っているところもあると聞きますので、ぜひリサイクルに頑張っていただければというふうに思います。
 これで予定した質問を全部終わります。本当に御清聴ありがとうございました。(拍手)