熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

5.八代港の整備について

(1)岸壁整備の事業規模とクルーズ船の寄港見込み
(2)旅客ターミナル周辺の観光拠点化
(3)既存事業者への対応

◆(城下広作君) 熊本市の市電の延伸化は、空港のこの利用とかいろんな角度でまた大事になると思いますし、当事者の熊本市、また、益城町、しっかりと県もいろいろ交わりながら方向性を決める、それを先に本来やって4車線化というのを決めないと、道路の幅員とかそういうことは、延伸によって例えば広くするとか、また、延伸がなければ狭くする、いろんな考えが本当は持てるはずだと思ったんですけれども、結果的に今もうこれは決まっておりますので、4車線化は決まって、幅員も決めましたので、今後無駄がないような形で頑張っていただきたいというふうに思います。
それと、第二空港線の渋滞は、今まで以上にひどくなると、相当空港に行く時間帯、これに影響しますので、しっかりと対応していただきたいと思います。
次に、第5点目の質問でございます。
八代港の整備についてでございます。
ことしは、年頭より、本県の観光戦略の大きな起爆剤となるビッグニュースが1月31日に飛び込んでまいりました。
御承知のとおり、国土交通省が、訪日外国人客をふやすため、全国6カ所を官民連携国際クルーズ拠点に選定したわけですが、その中に本県の八代港が選定されました。
今回の選定の仕組みは、国や県がクルーズ船専用の岸壁を整備し、民間の運航会社に優先使用を認め、民間の投資により旅客ターミナルや集客施設等をつくるというもので、2020年に運用開始の予定という内容です。この選定を受けるに当たり、蒲島知事を初め関係部局の努力が功を奏したと思いますし、今後は、この事業が円滑に進むことを見守りたいと思います。
そこで、この事業の推進に当たり、3点、お尋ねをしたいと思います。
まず、第1点目ですが、今回の計画では、民間の運航会社に岸壁の優先権を20年間にわたり、年間150日間、優先的に権利を与える予定で、その運航会社は、クルーズ船運航では世界第2位のロイヤル・カリビアン・クルーズ社だと聞いています。知事もよく存じている会社であるとか。そうであれば何かと心強く思いますし、なおさら期待も膨らんでまいります。
また、クルーズ船の専用岸壁ができますと、今まで苦労されていた貨物船との兼ね合いが改善され、双方が寄港しやすくなると思います。
そこで、今回の岸壁の整備に係る事業規模はおよそどのくらいなのか、また、県の負担はどのくらいになるのか、お尋ねをいたします。また、収入面では、運航会社からの用地の借地料や接岸料などが見込まれますが、どの程度になるのか、そして、今後のクルーズ船の寄港はどれくらい見込まれているのか、お尋ねをします。
第2点目の質問ですが、今回の計画は、民間の投資により、およそ16ヘクタールの敷地内に、税関や出入国管理・検疫機能を備えた旅客ターミナルや集客施設などを建設予定と聞いていますが、大変期待が膨らみます。
特に集客施設については、県の特産品や農産物の販売が可能になれば、県全体はもちろん、県が特に推進している県南の特産物の推進に大きな可能性が広がってきます。検疫等の問題もあると思いますが、今後の集客施設等への働きかけについては、どのような戦略を立てておられるのか、お尋ねをします。
また、集客施設を含め、敷地内が整備されますと、今までの景観とは一変することが考えられます。整備の充実次第では、新たな観光スポットになる可能性を十分秘めています。そこで、観光拠点化についてはどのように考えておられるのか、お尋ねをします。
次に、第3点目の質問ですが、今までの2点は、期待と要望の質問でしたが、3点目は、現実の課題として心配することがありますので、確認いたします。
今回の護岸整備と将来の集客施設の建設に当たり、既にこの敷地内でこれまでに事業所を構えておられる企業があります。今ある場所だからこそ事業が成り立っているところもあると思います。そこで、今回の事業を進めるに当たり、現在、この敷地内にある事業者に対して何か問題は発生しないのか、また、今回の事業計画を立てるに当たり、事前の説明や理解は得られていたのか、お尋ねいたします。
以上3点、手島土木部長にお尋ねをいたします。
〔土木部長手島健司君登壇〕