熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

3.TSMC進出について

(1)地元雇用を増やす取組について
(2)台湾関係者の居住地の在り方について
(3)台湾関係者への日本語学習の支援について


◆(城下広作君) ワクチンの接種を進めるということで、しっかりと頑張っていただきたいんですけれども、逆に、ワクチンを打たない方は、その副反応、副作用とか、そういうことを、逆に言えば気にされるといいますか、非常にそのことでなかなかためらうと。そこのところをしっかりと説明をする、また、ありとあらゆる形で相談体制をしっかりする、こういうことが行われて接種率も向上していくのではないかというふうに思います。ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。
 それでは、3点目の質問をさせていただきます。
 TSMC関連についてでございます。
 今県民の中で、県政の話題といえば、やはりTSMCの進出のことが中心であると思います。
 例えば、建設関係の方は、建築工事や周辺道路のインフラ整備などに関わり、不動産関係では、1,700名と言われる雇用に伴う住宅整備に係る不動産の売買、その人流に伴う事務所や大型店舗の進出など、挙げれば切りがないくらい関係業者の動きは活発のようです。
 私は、このような動きがまさに大手企業誘致の最大のメリットであり、県経済及び地域経済の浮揚に直結するものと考えます。
 そして、さらに県民が大きく期待を膨らませているのが雇用の問題です。我が息子、娘を世界的有名な企業で働かせたい、給与も高く安定した企業となれば、親が望むのも至極当然のことです。
 過日、新聞の取材で、JASM堀田社長は、雇用について、新規工場の従業員約1,700名のうち、TSMCとソニーからの派遣を除く約1,200名は新規雇用とする計画です、新卒の学生と経験者を日本全国から募集中、2年かけて合わせて700名くらい採用を目指している、新卒と中途の比率は今のところ半々と考えている、新卒は、県内はもちろん関東などからも順調に応募が来ており内定も出している、残り500人は、アウトソース、外部委託になる見通しだと語られていました。
 そこで、第1点目の質問ですが、私は、募集の形がどのようになっているか詳しくは分かりませんが、大変気になるのが、現時点での県内の就職希望者の採用状況はどうなっているのか。また、TSMCの稼働は再来年の新年度からの予定ですが、本年度卒業見込みの学生には採用予定の枠は十分にあるのか気になります。さらに、新卒の本年度と来年度の採用者の比率も気になります。
 本県としては、できるだけ地元採用を強く要望し、新卒の学生の採用についても気配りが必要と考えますが、本県の地元雇用を増やす取組についてお伺いします。
 次に、第2点目の質問ですが、今回の熊本のTSMCの操業に当たり、台湾からの赴任者が約300人と言われています。それに家族を含めますと、単純に試算すれば2倍程度に膨れます。では、この方々は、一体どこに住まれるのでしょうか。
 そこで、私が特に気になることは、台湾からの赴任者の方は、恐らく台湾の方が主だと思いますが、住まいがあちらこちらばらばらになりますと、何かと不安が募ると思います。ある一定の地域にまとまることを望まれると思いますが、県として受入れ住宅や居住地域に関する相談はあっているのでしょうか。
 仮に居住地域が定まれば、この地域は、リトル台湾みたいな町になり得るかもしれません。また、居住地が定まった自治体は、今後のまちづくりや台湾との交流に大きく関わりを持つことも考えられます。
 そこで、台湾からの赴任者の居住地への県の関わりと情報についてお尋ねします。
 次に、第3点目の質問ですが、やはり台湾の方を含め外国企業が進出してきますと、言葉の壁にぶつかります。社内での会話は英語が主流と聞いていますが、大人は職場を離れますと地域との交流、子供たちは学校で日本語が必要になります。
 特に、台湾の赴任者は、家族の中に中高生の子供が多いとも言われています。こうした状況を踏まえますと、日本語学習の環境も整える必要があると思いますが、本県は、台湾や諸外国の方々の日本語のサポートについてどのような対応を考えておられるのか。
 以上3点、商工労働部長にお尋ねをいたします。
  〔商工労働部長三輪孝之君登壇〕