熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

2.来年度の復興祈念行事について

(1)復興祈念行事のあり方
(2)防災食を活用した学校での取り組み

◆(城下広作君) 知事の答弁は短いかなと思っていましたら、さすが政治学者で、長く丁寧に分析をしていただきまして、ありがとうございます。全く予想外でございまして、政治も全く予想外ということが多いのかなというふうに改めて思いました。
また、松永選挙管理委員会委員長には、丁寧に、また、投票率の関係もしっかりと認識していただいて、各市町村と連携をとって、いろいろ機会をしっかりできるような形で頑張っていきたいという答弁がありましたので、大変ありがたいというふうに思います。
では、次の2番目に質問を移させていただきます。
来年度の復興祈念行事についてお尋ねをします。
昨年4月の熊本地震から、やがて1年8カ月になろうとしています。復旧、復興の道のりは、まだ半ばであり、さきの9月議会では、多くの議員が住宅の再建や応急仮設住宅の供与期間の延長について取り上げられました。
私も、これらの問題は大変重要なことと思いますし、被災された方々にとっては、何よりも住宅の再建の見通しが立たないと震災からの復興にはつながりません。
そこで、県が打ち出した4つの住まい再建支援策や、条件つきではありますが、応急仮設住宅の1年間延長可能となった国の特定非常災害特別措置法の政令の制定は大変ありがたいことと思いますし、復興に向け追い風を送っていただいたと評価しています。
また、インフラ整備も、俵山バイパス、長陽大橋を初めとして、着実に一歩ずつ復旧がなされ、復興の兆しが見えてきているような気がします。
一方で、復旧・復興工事における入札の不調、不落や人手不足の問題は現在でも生じており、関係者の皆様方には、なお一層の協力を県民誰もが期待していると思います。
このような復興に向けた取り組みを着実に進めることは当然ながらも、もう一つ忘れてはならないのが、あの大地震を受けた経験を県民誰もが永久に忘れない、風化させないとの思いを着実に伝承するということであると思います。
それは、行政の役割、特に県の役割は大きいと思います。本年4月14日には、犠牲となられた方を悼み、復興への思いを改めて共有する節目の儀式として、県の主催により熊本地震犠牲者追悼式がとり行われました。また、4月7日から23日までの約2週間を復興祈念ウイークと位置づけ、さまざまな行事を開催されました。県下各地で多彩なイベントがあり、成果もあったと思います。
私は、震災の教訓を生かす重要な取り組みとして、やはり防災訓練があると思います。いざ災害に見舞われたとき、日ごろから事前に疑似体験をしておくことで、災害時に心の動揺を抑え、冷静に対応することができると考えています。
私は、さらに、震災の教訓を忘れない、風化させないためには、祈念行事を行う節目に合わせて、災害対応への心構えを養う訓練となるような県民運動を展開することが効果的ではないかと考えます。
そこで、第1点目の質問ですが、来年の熊本地震犠牲者追悼式はどういう思いを込めて開催されるのでしょうか。また、私は、本年3月の代表質問で、熊本地震の記念日が14日なのか16日なのか尋ねました。毎回日にちが変わるとすれば違和感がありますが、来年の開催日はいつになるのでしょうか。また、県下の市町村との連携はどのように考えておられるのか、お尋ねします。そして、本年4月に実施されたように、来年度も復興祈念ウイークを設け、例えばこの期間に、災害の教訓を忘れない、風化させない県民運動として、県下の行政や企業、地域などで、日ごろから保存している防災食を食しながら、食料や水の大切さ、防災食などの保存の重要性を認識し合う運動を行ってはどうかと考えますが、いかがでしょうか。坂本知事公室長にお尋ねをします。
また、2点目の質問として、特に学校においては、防災教育の中で防災食を食べる活動を設け、児童生徒の防災意識を高める取り組みとしてはと思いますが、いかがでしょうか。宮尾教育長にお尋ねいたします。
〔知事公室長坂本浩君登壇〕