熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
3.県都・熊本市のまちづくりについて

(1)熊本市中心市街地活性化基本計画(案)
・基本計画(案)への県のかかわり
・評価と支援策
(2)万日山の利活用

◆(城下広作君) ありがとうございました。
知事の本当に一刻も早くという気持ちで、私たちも国会議員と連携しながら、特に与党プロジェクトチームの木庭健太郎、また江田衆議院議員と、しっかりと公明党の立場、また考えを主張して頑張っていただきたいというふうに思っております。また、私たち公明党は、早期実現に対しては全力で県議会でも頑張っていきたいというふうに、改めて決意を述べておきたいというふうに思っております。
次に、県都熊本市のまちづくりについて質問を行います。
2月27日、熊本市は、改正中心市街地活性化法に基づく基本計画素案をまとめたようです。内容は、市が施行するJR熊本駅側の再開発に加え、民間が手がける桜町、花畑地区一帯の2つの再開発促進を盛り込んであり、4年後の新幹線全線開業などを踏まえ、2007年から2011年の5カ年間で、城下町の魅力が輝く九州中央のにぎわいと活力の交流拠点を目指すとしています。早速、市中心市街地活性化協議会に諮り、パブリックコメントを実施した後、早ければ3月末に国に申請する予定だそうですが、ここに来てようやく動き出したなと思います。
以前より個別の情報としては取りざたされていたのですが、ある程度予測をしていた分もありますが、やはり具体的な形で示されると、次は国からの認定を取りつけられるかがポイントになるのではないかと思います。そのポイントですが、そう簡単ではないようでございます。
熊本市の中心市街地活性化基本計画の中身については、これまで県にも確認してきたわけですが、まだ内部検討の段階ということであり、詳しい情報を今日まで知ることがなかなかできませんでした。県都熊本市のまちづくりのあり方は、県にとっても重要なことと私は認識をしております。
確かに中心市街地活性化法は、市町村の計画に対して国が認定を決定するようになっていますが、熊本市中心市街地のありようは、同時に県都熊本の顔として重要な計画でもあります。
そこで、この基本計画案づくりに対して、県としては、どのようにかかわり、意見を述べてきたのか、商工観光労働部長にお尋ねをします。
基本計画案に対する県の評価と今後の支援策について、知事にお尋ねをしたいと思います。
次に、県の所有する万日山の未利用地についてお尋ねをします。
御存じのように、万日山の土地は、土地開発公社が購入してから30年以上もたち、今なお未利用地として残っています。
新幹線開業まであと4年、熊本駅は新幹線と在来線との併設駅、悠久なる自然と風格が映える駅がコンセプトらしく、新設される万日山側は、左右に城の門柱を模した柱を配置するらしく、新幹線が発着する2階のプラットホームからは景色を楽しめるように、ホームの壁は透明な素材を用いていると聞いております。
もしもこの計画が事実なら、4年以内には万日山の未利用地が少なくとも今の形を変えた風景でないと、透明な素材どころか、黒塗りの壁を用意しなければならないと思います。
私も、万日山の売却推進は本会議でたびたび取り上げてきました。もう待ったなしの状況にあると思います。しかし、少なくとも今の土地の状態では、だれも購入するような土地ではありません。ましてや、公道すらない状態ではなおのことであります。
まずは道路計画を立て、幾つかの区画を分割するなどして購入しやすい状態にするのが必要ではないかと思います。また、一部土地の所有者の確認や無縁墓地の法的処理などを行い、いつでも売却可能な状態にするのが必要だと思います。
そこで質問ですが、万日山周辺の県の未利用地に対して、売却の実施計画はまだ完成はしていないのか、完成していなければ、いつごろに具体的な実施計画ができるのか、地域振興部長にお尋ねをしたいと思います。
〔商工観光労働部長島田万里君登壇〕